第4回 ゲスト「山本寛斎」

日本を代表するファッションデザイナーで、イベントプロデューサーの山本寛斎氏が登場。
目を見張る色彩と装飾で70年代から世界を驚かせてきた寛斎ファッション。
近年は巨大会場で人気俳優も登場するスペクタクルショーをプロデュース。
大成功を収めてきた。寛斎が愛する戦国武将の華麗な「甲冑(かっちゅう)」が並ぶスタジオショーや、その衰えない元気の源を探る脳分析で「ニッポンの応援団長」山本寛斎の輝きの秘密に迫る。(ザ・スターサイトより引用)

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[番組内容抜粋]

●伊達政宗の甲冑を前にして

山本寛斎彼はオシャレで、伊達者の伊達はここからきているんじゃないかと思います

真矢みきこの月は何を意味しているのですか?

森崎これは兜の前にある立物で、前立と呼ばれるものです。この半月の前立ては伊達家では当主が使うと言われています。実はこの半月とセットになっているものがあり、それは旗です。伊達家の当主は日の丸の旗を用います。
この日の丸(太陽)と半月のセットで曼荼羅(まんだら)を表し、その中心となる大日如来の御加護がありますようにという信仰心が想像できます。

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●本多忠勝の甲冑を前にして

永井アナ兜がユニークですね。

真矢みき鹿とおっしゃってましたね。

森崎神の使いなんですね鹿は。神からの御加護を願っているのです。〈鹿は神の使いとされている事から、神の力が宿ると言われている。〉

真矢みき装飾もすごいですね。

森崎これは見てのとおり数珠です。すなわち仏の御加護をということです。 甲冑は、このように神仏習合(しんぶつしゅうごう)なのです。

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●井伊直政の甲冑を前にして

真矢みき普通は目立たない色で戦いを挑むと思うのですが。

森崎自己の高揚と敵に対する武勇を誇る「赤」と言えると思います。戦場でも赤以上に目立つ色はなかなかないと思います。特に井伊家では甲冑だけでなく旗も全部赤なんです。敵から見ると赤い集団が襲ってくると、まるで炎の大群が襲って来るような恐怖心があったのではないかと思います。

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永井アナ武将にとっての鎧兜はどういった意味があったと思われますか?

森崎武士にとって戦場というのは正念場です。そこでの戦いで、自分の働きや強さをアピールするという見栄の張りどころでもあります。でもそこは、死ぬかもしれないという舞台なのです。
だからこそ甲冑というのは、死する覚悟さえも持ち武将が作らせたと思います。ですから、ある人は「信仰心を」、ある人は「自分の大切にしていた思い入れを」あるいは「強さへの憧れを」そういうものをデザインして表現したのではと思います。
私が思うに「甲冑の美」を一言でいうと、「覚悟を決めた美」であると言えると思います。

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